蜘蛛の巣に捕らえられるみたいに。

脈絡や意図のない言動に惹かれる。

惹かれるというのは、何らかの形で自分の意識に引っかかってくるということ。

蜘蛛の巣に木の葉や獲物が捕らえられるみたいに。

一度意識に引っかかると、考えはじめずにはいられない。

意味を見出そうと深みに嵌ると、現象を現象として見ることはもう難しい。

思考に捕まると、自分が自分でいることが疎かになる。

朧げに現実に存在することになる。

 

自分と出会う面白みは永遠に尽きない。

いかにして、偽りの自分を見抜くか。

そして、その偽りの自分をも赦すか。

そのすべてがまた、自分であり、生きているということなんだろう。